妊娠初期腹筋に力を入れるのは痛いし危険?流産や胎児への影響と3つの対策

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妊娠初期には、腹筋に力を入れると流産してしまうのでは?と心配になる方は多いです。

授かった命を大切にしたいと思うのは当たり前のこと。

でも、どのくらい腹筋に力を入れたらいけないのか、全く運動してはいけないのかなど、教えてもらえるところは少ないです。

『妊娠初期に重いものを持って、腹筋に力を入れてしまった…大丈夫?』

『妊娠初期に腹筋運動をして赤ちゃんへの影響はない?』

『妊娠初期はどのくらい安静にしたらよいの?』

など、妊娠初期だからこそ、人一倍敏感になりますよね。初産でしたらなおのこと。

一度気になりだすと、お腹に力を入れる癖なんていう無意識レベルの行為まで心配が止まりません。

こちらでは、

・妊娠初期のとらえ方。

・妊娠初期に腹筋を使った時のリスク。

・妊娠初期の流産とその原因。

・妊娠初期に気を付けたいリスク。

など、妊婦さんに是非知っておいてほしい、妊娠初期に腹筋を使うことや、流産の原因について9つのポイントで解説します♪

目次

妊娠超初期っていつからいつまで?

初めての妊娠の人は、この妊娠してからのカウントが難しく、医師の妊娠判定をして初めて正しい妊娠週数を知ったという人も多いです。

正しいカウントの仕方は…

・最終月経日がいつかを確かめる=妊娠0日

・二週間後が予想排卵日となる。

・性行した日が受精した日となる。

・排卵日から7~10日ほどが着床日となる。

排卵日、授精日、着床日に妊娠開始というわけではないのですね。

最終月経から数えるので、生理が来なくて妊娠を疑った時には、すでに妊娠1か月以上過ぎているわけです。

次の生理が来る前後は、「妊娠超初期」と呼ばれ、この時期に下腹部痛や体調の変化に気が付く人もいます。

ただ、妊娠超初期中は妊娠に気づいていないことがほとんどで、普段と変わらない生活をするしかないでしょう。

わたしの場合も、普段からランニングやヨガをしていたので、この時期には運動をしていました。

腹筋もかなり使っていました。

個人差はありますが、妊娠超初期は普段通りに過ごして問題はありません。

妊娠初期っていつからいつまで?

妊娠初期は、「妊娠判定」をしてから始まります。

妊娠判定は普通、最終月経日の次の月経以降だと思うので

・5週以降

妊娠中期が5か月以降なので

・16週まで

つまり、妊娠初期は「5週目~16週まで」となります。約3か月もあります。

妊娠中、特に気を付けなければならないとされるのが

・妊娠初期

・妊娠末期(8、9か月目)

です。その間が妊娠中期や安定期と言われます。

妊娠初期が大切だと言われるのには、次の理由があるからです。

・胎児の大切な器官(中枢神経や心臓、肺の形成が始まる)が形成されるから。

・エストロゲン、プロゲステロン、ヒト絨毛性ゴナドロピンの分泌など、母体が大きく変化する時期だから。

・それに伴い、つわりがピークを迎える時期だから。

・胎児が感染症の影響を受けやすい。

・胎児への影響が強いことから、薬を服用できない。

このように、胎児にとっても母体にとっても変化の大きい時期だから、無理は禁物いうことになります。

妊娠初期は流産しやすい?

妊娠初期は大切な時期だから流産しやすいと考える人も多いでしょう。

この時期に

・お腹に力を入れてしまった。

・重い荷物を持ってしまった。

・激しい運動をしてしまった。

から、流産してしまうのでは…と心配になる人も多いです。

でも、結論から言うと、初期の流産にはそれ以外の「原因」があります。

実際に、流産の多くがこの時期に起こります。

様々な見方をすると…

・15週までに多くの流産が起こる。

・流産全体の8割をしめる。

・妊娠した女性の15%が初期流産をする。

100人いたら15人が初期流産を経験するわけですから、値としてはとても大きいですよね。

中には妊娠判定を待たず、妊娠に気づかず流産をしていたという人も多いです。

生理がちょっと遅れて、不正出血があったという人もいるでしょう。

妊娠の継続はそれだけ、当たり前ではないということになります。

また、この値は、年齢別に見るとさらに厳しいものになります。

・35歳以上→20%

・40歳以上→40%

と初期流産の確率は年齢とともに増えていきます。

妊娠初期に流産しやすいのはなぜ?

これは、ほとんどが受精卵の染色体異常によるものです。

受精卵は、

・受精

・細胞分裂

・胚盤胞

・着床

・妊娠成立

というように、染色体にプログラミングされている情報をもとに変化、成長していきます。

染色体に異常があれば、受精しても胚盤胞まで分裂しませんし、着床しません。

また、着床しても育つ力がない場合もあります。

それは一定の確率で起こるものなので、妊娠後染色体異常を知り、対処するという方法はありません。

わたしの病院では、妊娠判定後も次のような心構えを持つように言われました。

・心拍確認ができるまで、両親にも報告するのは避けること。

・妊娠初期に流産するのは、一定の確率で起こること。

・周囲の人へ報告するのは5か月以降がベターなこと。

・初期の流産は、母体のせいではなく、染色体異常によるものがほとんどのこと。

妊娠が分かり、とても嬉しかったのですが、医師の言葉で冷静になることができました。

もし、妊娠初期に流産をして、自分を責めている方がいたら、同じ言葉をかけたいです。

妊娠初期の流産理由は他にもある?

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流産の要因のほとんどは染色体異常ということは上記で述べましたが、加えて流産の理由は他にもあります。

・黄体機能不全

・感染症

・内分泌疾患

・母子間免疫異常

などです。

この場合は、原因がはっきりしますから、不育症の治療や次の妊娠に向けて対策を考えることができます。

初期に腹筋に力を入れたら、流産する?

ここまで妊娠初期の流産原因を解説してきましたが、腹筋や運動を流産原因として挙げているものはありません。

よって、妊娠初期の時期に腹筋してしまった!と焦る心配はありません。

むしろ、もし「お腹に力を入れたこと」が流産の原因だと考えている人がいるのであれば、それは母体にとっても、胎児にとっても、悲しいこと。

妊娠初期の流産は、お母さんにとっても赤ちゃんにとっても仕方がないことだからです。

どうにもならないことを責めても、辛くなるだけです。

昔の人は、流産の原因を医学的に吟味することが少なかったので、

・母体が腹筋に力を入れたから

・母体が重い荷物を持ったから

・母体に原因があるから

と考えた人もいるでしょう。

しかし、医学が進歩した今、そのように考えるのはナンセンスです。

初期はどのくらい運動してもよいの?

腹筋などの運動が流産に直接関係ないとはいえ、妊娠初期にお腹に力を入れるようなことを積極的に行うのはやめましょう。

美と健康によいとされているヨガでも、猫のポーズのようなお腹に負担がかかるものは避けた方が良いと言われています。

妊婦さんに向いた動きや呼吸法を取り入れたマタニティーヨガの講座が体験できる教室もあるので、お近くにある場合には試してみるのもおススメです。

妊娠初期が大切な時期であることには変わりありません。

妊娠が分かったのちは、これから大きくなるお腹や変化する体をいたわるために、今までしてきたことを我慢する必要はあります。

また、周囲の人に頼る癖をつけるというのも大切なことです。

妊娠初期に特に避けたいことは…

・激しい運動

・水泳

・ホットヨガ

・マラソン

・筋力トレーニング

・重い荷物を持つ

子宮の収縮が下腹部痛を起こしたり、公共の場で裸になることで感染症のリスクが高まったりします。

また、水分不足、貧血やめまい、立ちくみも恐いです。

胎児に直接的に影響がないとしても、母体が緊急事態になった場合は、妊娠を諦めなければならない事態も起こります。

絶対とは言えませんが、流産しやすい行動とされるものは可能な限り避けておきたいものですね。

腹筋を使って違和感、どうする?

これまでのことを踏まえ、妊娠中は腹筋を使うような運動や行動は避けるべきです。

でも、仕事や育児、家事をする中で少し無理をすることもあるでしょう。

くしゃみのように、止めたくても無意識でお腹に力が入る場合もあります。

その時には過敏になりすぎず、もし疲れたり腹部に違和感があったりしたら、

・少し横になる。

・足の付け根の部分をもむ。

・足を枕などで上げて寝る。

など、様子を見ましょう。

勿論、違和感が続くようでしたらすぐにお医者さんにかかってください。

次の定期検診を待つ必要はありません。

妊娠中に気を付けたいリスク!

お腹に力を入れると過敏になってしまう妊婦さん。

でも、それ以上に妊娠中に気を付けたいリスクがあります。

・たばこをすわない。副流煙も。

・飲酒しない。

・人ごみにでない。

・ペットの糞の処理に気をつける。

・性感染症に気を付ける。

など、体を動かして心配する以外にも気を付けたいことはたくさんあります。

後悔しないためにも、避けられるリスクは避ける、これがお母さんになる第一歩と言えるでしょう。

まとめ

今回は、妊娠初期に腹筋を使うリスク、流産の原因について解説してきました。

伝えたかったのは、次の4つです。

・妊娠初期は流産しやすいこと。

・妊娠初期の流産には受精卵の染色体異常が主な原因であること。

・腹筋を使うことや軽い運動は流産の大きなリスクにならないこと。

・妊娠中に気を付けたいリスクは、他にもあること。

わたしも妊娠中のなかで、妊娠初期は一番過敏になりました。

行動が慎重になることは大切なことですが、あまり行き過ぎるとストレスになってしまします。

そして妊娠初期についお腹に力を入れてしまった場合、そして万が一流産してしまっても自分を責める必要はありません。

この記事が、妊娠初期に腹筋に力を入れても大丈夫なのか心配になっている妊婦さのお役に立てば嬉しいです。