産後安静にする時期のことを『産褥期』や『産後の床上げ』といいます。
出産はママの身体にとても負担をかけます。
回復するためには一か月の安静が必要になるのです。
この産褥期は昔からずっと言われ続けたことで、あなたのひいおばあちゃんもおばあちゃんもお母さんも、皆「産後は寝ていること」と言われてきたはずです。
今も昔も産後の安静は変わらないんですね。
しかし、変わったこともあります。
核家族化が進み、両親や義理両親の助けがなかなか受けられなくなりました。
じゃあ今は家事も子育ても自分だけでやらなければいけないのでしょうか?
答えはNOです。
今は家事を代わりにやってくれる便利なサービスがたくさんあります。
この記事では産褥期の家事のコツについてお役立ち情報をご紹介すると共に注意点もお伝えします。
ポイントは4つです。
・産褥期って具体的にいつからいつまでのことをいうの?
・産褥期の過ごし方
・産褥期の3つの注意点
・産褥期の家事4つのお役立ち情報
最後まで読んでいただければ、産後の家事について悩まなくてよくなりますよ。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
産褥期って具体的にいつからいつまでのことをいうの?
産後5~8週間までのことを『産褥期(さんぎょくき)』といいます。
妊娠と出産を経たことでママの身体は大きく変化しています。
その身体を元の状態に戻すまで(戻るまで)それぐらいの月日を要し、できるかぎり安静にすることが推奨されるのです。
産後10日ほどで子宮はほとんど元の小ささに戻ります。
その後、6~8週間かけて身体も妊娠前の状態へど戻っていくのです。
産褥期の過ごし方
産後1,2週間は、とにかく赤ちゃんのお世話以外は横になっているようにします。
すぐ横になれるように布団は敷きっぱなしにしておきましょう。
テレビや本を読むのもできるだけやめてください。
身体を横たえるだけでも休めはしますが、この時期は母乳が2時間おきと睡眠不足になりやすく、疲れがたまる確率もあがります。
身体も元の状態ではないので、無理は禁物。
赤ちゃんが眠ったら自分も寝るというスタンスでいたほうが、身体の回復も早くなるでしょう。
産後に3週間になると、少しずつ家事をしても良くなります。
だからといって無理は禁物です。
あくまでも基本は赤ちゃんのお世話にし、それにプラスして体調がよければ掃除や片付けなどひとつするイメージでいましょう。
部屋が荒れてくるとあれもこれもとやりたくなりますが、無理をすると後でがたがきます。
私は部屋を赤ちゃん用に模様替えする前に破水して出産という流れになってしまったので、産後2週間もしないうちに片づけなどをしました。
無理はするなという義母の制止を振り切った結果……その数日後、体調不良でダウンしてしまったのでした。
自分ではやれる、できると思っていても身体はまだ本調子ではありません。
横になっていることが今は最優先、やるべきことなんだと割り切り、たっぷり赤ちゃんと一緒にごろごろしちゃいましょう。
ごろごろすること=ママの仕事なんだと胸を張っていい時期なのです。
産褥期の3つの注意点
①心のバランスに気を付けましょう。
出産後、急激なホルモンの変化によって、一時的に涙もろくなったり、不安を感じやすくなったり、イライラしやすくなったりします。
ちょっとしたことで旦那さんや周囲の人に当たってしまったりしやすくなるので、イライラしているな、落ちこんでいるなと感じたら、その負の感情を取り除く努力をしましょう。
赤ちゃんのお世話を少し変わってもらってゆっくり眠らせてもらったり、外出してもいい時期になったら散歩に行ったりと、気分転換をするように。
あまりにも症状がひどいようでしたら、産後うつの可能性がありますので、かかりつけ医に相談をするようにしてください。
②湯舟にはつからないように。
悪露がおさまるまでは、シャワーのみにして湯舟にはつからないようにしましょう。
理由は感染症を防ぐためです。
悪露はだいたい産後一か月ほどでなくなります。
一か月健診で問題がないと診断されるまでは、ぜったいにつからないようにしてください。
③性交渉は産後三か月ごろからのほうがいいでしょう。
産後一か月が経ったら性行為も問題ないとされていますが、会陰切開の痛みが治まるのは産後3か月ごろです。
医師が特に禁じなければ一か月から性交渉を再開しても問題ありませんが、産後間もないときはピルやIUDなどではなくコンドームで避妊をするようにしましょう。
授乳中は生理がないので排卵はしないと思いがちですが、生理前に排卵があるので、時期によっては受精する場合もあります。
子供を希望している、していないで避妊するかしないかをしっかりと決めておきましょう。
産褥期の家事4つのお役立ち情報
産褥期はとにかく安静第一。
でも、主婦はやることがありますよね。
そうです。
家事です。
昔はおばあちゃんや隣のおばちゃんなどが家事をしに手伝いにきてくれたりしました。
しかし今は両親が遠方だったり隣人とは関わり合いが少なかったりと、誰かにヘルプを言いにくい時代になっています。
でも悲観することはありません。
人間関係は薄くなってしまったかもしれませんが、その分、便利なサービスがたくさん増えました。
近しい人にヘルプを頼まなくても、部屋を綺麗保ちつつバランスのとれた料理を食べて安静にすることが可能なのです。
では、実際どんなものあるのか家事をすべて網羅する4つのお助けサービスをご紹介します。
①料理は宅配弁当
ワタミの宅食など毎日届けてくれるお弁当宅配サービスがあります。
お年寄り向けだと思っている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
妊婦さんでも働き盛りの旦那さんでも満足できるお弁当メニューがそろっています。
しかも栄養バランスを考えたお弁当なので、母乳にも良い影響をもたらしてくれるはずです。
1食5、600円ぐらいからなので、産褥期だけ宅配を検討する価値は十分あるはずです。
②洗濯や掃除は家事代行サービス
洗濯や掃除を自分の代わりに行ってくれるいわばお手伝いさんサービスです。
2時間4000円ぐらいから依頼可能で、価格に見合った仕上がりになる保証付きです。
買い出しや料理なども行ってくれるところもあるので、こちらのサービスを利用するだけで事足りてしまうことも。
値段だけ見てしまうとお高めかなと思うかもしれませんが、産褥期一時のことなので私は安いぐらいかなと感じています。
利用を検討してみてもいいのではないでしょうか。
③買い物はネットスーパーや宅配サービス
野菜や果物、肉に魚、お弁当や総菜、水、牛乳、オムツに粉ミルク……食品から赤ちゃん用品までいろいろなものが一度に揃う便利なサービスがネットスーパーです。
生協やヨシケイの宅配サービスも、同じく数多くの商品が一度に注文できます。
イオンやイトーヨーカドーのネットスーパーは即日届けてくれてとても便利です。
生協などの宅配サービスは週一度の配達が主ですが、ママは送料無料にしてくれたりと独自のサービスがあります。
私も利用していますが、子供が小さいときとても便利です。
幼稚園や保育園に入るまでとても重宝するので、一度利用をしてみるのをおすすめします。
④ごみ出しはパパや上の子にお願い
ここまでで家事のほぼすべてが代行可能になりました。
あともうひとつ残っている家事、それはゴミ出しです。
家事代行サービスの人にやってもらえるかもしれませんが、ゴミ出しは朝8時までに出さなきゃいけなかったりするので、ゴミ収集が来る時間に間に合わないこともあるでしょう。
間に合うか間に合わないか、そんなチャレンジャーなことしたくないですよね。
夏の時期だとゴミ一回出さないだけで部屋に物が腐った匂いが充満して居るに耐えない空間になりかねません。
この家事は旦那さんか上のお子さんに頼むのが一番です。
たっぷり甘えちゃいましょう。
産褥期は休むことが第一。サービスを上手に利用しましょう。
妊娠前の身体に戻すのは、身体をゆっくり休めることが第一です。
産後休むか休まないかで身体の戻りはだいぶ変わってきます。
私は尿失禁にかなり長い間悩まされました。
寝不足と心のケアが充分でなかったようで、産後うつっぽくなったこともありました。
少しぐらいならと家事をやってしまったのが原因なのかと思っています。
皆さまは私のようにならないよう、産褥期は安静を第一に考え、利用できる便利なサービスは最大限に利用しましょう。
『産褥期』は赤ちゃんのお世話に慣れることと身体を休めることを最優先にする時期です。
旦那さんにも自分に起こっている体の変化を伝えて協力してもらってくださいね。