妊娠中はシーベルトをしなくても良いなんてことを耳にしたことはありませんか?
妊娠すると初期はつわりからはじまり、安定期ごろにはお腹が少しずつ大きくなり始めるもの。
つわりの時はシートベルトの締め付けがよりつわりを増強させるような…、お腹が大きくなるとシートベルトの締め付けが胎児に影響はないだろうか?と気になりますよね。
今回はそんな妊娠中のシートベルトはどうするべきなのかを、4つのポイントを紹介します。
・妊娠中もシートベルトはしなくちゃダメ?
・産婦人科医に聞く、妊娠中のシートベルト!
・妊婦でも安心なシートベルトのコツ4つとお助けアイテム
妊婦はシートベルトをしない方がいいのか、した方が良いのか、より快適にシートベルトをするにはどうしたらいいのかポイントを知って安心・安全に車に乗れるようにしましょう。
目次
妊娠中でもシートベルトは着用義務あり!
妊娠中のシートベルトは基本的に法律でも着用義務があります。
ですがそれと同時に「妊娠中のシートベルトは免除されることもある」が事実です。
道路交通法では「座席ベルト及び幼児用補助装置に係る義務の免除についてやむを得ない理由がある時は免除する」とされています。
そして「負傷若しくは障害のため又は妊娠中であることにより座席ベルトを装着させることが療養上又は健康保持上適当でない者を自動車の運転者席以外の乗車装置に乗車させるとき」とあります。
「療養上又は健康保持上適当でない者」とは、妊婦も対象です。
例えば双子などの多胎妊娠でお腹が非常に大きい時や、破水して座っていられない、陣痛が進行していまい今にも生まれそうな状態の妊婦が当てはまります。
こういった状況のみシートベルトの着用が免除されます。
そういった場合でなければ妊婦は安全の観点からはシートベルトの着用が義務づけられています。
また現在の警察庁では妊娠中のシートベルトの着用を推奨しています。
妊娠中のシートベルトは不快なこともありますが、やはり交通事故のことを考えると着用すべきですね。
産婦人科医に聞く、妊娠中のシートベルト!
産婦人科医は妊婦のシートベルトについてどのように指導しているのでしょうか?日本産婦人科学会では妊婦シートベルトの正しい着用を推奨しています。
2008年に後部座席のシートベルト着用義務化に伴い、産婦人科診療ガイドラインにおいても妊婦のシートベルトの着用を推奨するようになりました。啓発ポスターも作成され、産婦人科としても妊婦がシートベルト着用することを推奨しています。
大きなお腹でも大丈夫!妊婦でも安心なシートベルトのコツ4つ
通常時は特に気にせず着用するシートベルトですが、お腹が大きくなるとどのようにシートベルトを着用すれば胎児に影響がでないのか気になりますよね。では正しいシートベルトの着用方法とは一体どうすればいいのでしょうか?
- シートベルトは腰ベルト、肩ベルトの両方を着用します。
- 肩ベルトは首に掛からないように肩にかける
- 肩ベルトはバストの間を通るようにし、お腹の側面に流すように通す
- 腰ベルトはお腹のふくらみに掛からないように、腰骨のできるだけ低い位置に通す
上記の方法でシートベルトを着用すると、お腹のふくらみにはシートベルトが掛からず、体がきちんと固定されるので万が一の事故時でも安心です。
妊娠中のシートベルトをもっと楽にするアイテム
お腹のふくらみが大きくなるとシートベルトの重要性は理解していても快適とは言えないこともあると思います。
例えば腰ベルトがずり上がってしまいお腹のふくらみに掛かってしまう、圧迫感を不快に感じてしまう、それ以外にも正しく着用できない人。
そんな妊婦向けにオススメしたいのが、妊婦用のシートベルト補助具です。
妊婦用補助ベルト、マタニティーシートベルトなどと呼んだりもします。
非常に簡単に取り付けることができるので初期から後期まで長期にわたって安全かつ快適に使用することができます。
まとめ
妊婦であっても基本的にはシートベルトは着用すべきです。
よっぽどのやむを得ない理由が無い限りシートベルトは着用し、安全に備えるようにしましょう。
妊娠中のシートベルトはお腹のふくらみの下を通るようにしましょう。
お腹の膨らみの上を通すと、万が一の事故の場合、お腹が強く締め付けられることになるので危険です。
必要であれば妊婦用シートベルト補助具を活用して快適にシートベルトが着用できるように工夫するのもよいでしょう。
シートベルトは万が一の交通事故時に命を守る大事なものです。
正しく着用すること、運転する際、妊婦をのせる際には安全運転を心掛けましょう。