肌が弱いわけでもないのに、妊娠初期に体の痒みが出て酷くなってしまうという事があります。
妊娠する事で起こるホルモン変化の影響を受けて、皮膚の質も変化します。病院へは行くべき?
受診は皮膚科?
産婦人科?
「お腹や足が痒い」
「全身が痒くて眠れない」
といった痒みの原因と対処法をご説明していきますね。
目次
妊娠初期の痒みの原因は?
妊娠した事に気付かずに「お肌が乾燥するようになったな…」と思っていた方は、妊娠が原因の可能性も考えられます。
痒みの原因が分かれば、酷くなる前に対処する事ができますので、きちんと把握しておきましょう。
妊娠初期のお腹の痒みの原因
妊娠初期でも子宮が通常時より大きくなり、皮下脂肪もどんどんつきやすくなりますので、お腹の皮膚が引っ張られる事から痒みが出る時があります。
後期になると、更に痒みが強くなる傾向があるので早めの対処が必要です。
妊娠線防止の為にも妊娠初期からの保湿が大切です。
妊娠初期の全身や足の痒みの原因
最初に説明したように、全身の痒みの原因となるのは、妊娠によって女性ホルモンであるプロゲステロン分泌が増加する事によって起こります。
全身のお肌が乾燥しやすくなるので、日頃から保湿を心がけましょう。
加えて、妊娠する事で代謝が良くなって汗をかきやすく、あせもやニキビができたりして皮膚の炎症を起こしやすい事も挙げられます。
妊娠時は代謝が通常時よりも約10%上がります。
他にもホルモンバランスの変化から肝臓の働きが悪くなって、たん汁が溜まりやすくなることで、お肌のトラブルの原因となります。
- ホルモンバランスの変化
- 皮膚炎
- 乾燥
- 病気(精神疾患・遺伝・肝臓疾患・慢性腎不全・悪性リンパ腫など)
- 肝臓の機能の低下
妊娠初期の陰部の痒み
妊娠初期に陰部の痒みがある場合には、かぶれや膣カンジダ、性感染症などの可能性も考えられます。
妊娠すると膣カンジダにかかりやすくなります。
陰部が赤くはれる、痒いなどの症状が見られる時には、薬物治療が必要な時もあるので放置せずに産婦人科へ受診するようにして下さいね。
自己判断での市販薬の使用は、妊娠中はやめておきましょう。
膣カンジダは妊娠中にかかると、出産の際に胎児に感染する事があるので早期発見が大切です。
妊娠したら、おりものが増えるのでおりものシートを活用する、下着をこまめに変えるなどして、陰部を常に清潔を保ちましょう。
- かぶれ・炎症
- 性感染症(膣カンジダ・トリコモナス)
妊娠初期のかゆみ止めの市販薬は使っていいの?
かゆみ止めの市販薬は使用しても問題ありませんが、成分には注意が必要です。
市販薬を買う時には、薬局にいる薬剤師の方に妊娠している事を伝えて、妊娠時にも使用可能な薬を選んでもらうと安心です。
ステロイドという成分は、妊婦が長期間の使用する事は避けた方が良いので意識して下さいね。
妊娠初期の痒みの部位別4つの対処法
妊娠初期には少しの刺激でも敏感なお肌になって、お肌の乾燥やシミなども出てくる事があります。
洗顔やボディーソープを低刺激石鹸に変えるなどして対処をした方が良いです。
お風呂後や起きた後に保湿力の高いクリームで乾燥ケアをして産後も綺麗なお肌へと保ちましょう。
陰部以外の痒みが酷い時には、皮膚科へ受診して下さいね。
妊娠中は紫外線にも注意が必要です。
それでは、妊娠後期の痒みの対処法を部位事にご説明していきます。
顔
痒みが顔になると、化粧のりも悪くお肌の調子が悪くなってしまいます。
痒みを和らげる対処法としては、保湿力の高いクリームを使う事が大切です。
妊娠前には使えていた化粧品も妊娠後は敏感になって刺激になる事もあります。
今まで液状の乳液を使っていた方は、お肌に合うクリームに変更してみましょう。
更に、かゆみによって炎症がある時には、熱を伴う事で一層かゆみがエスカレートしますので、冷えタオルをあてるなどして顔を冷やすのも効果的です。
お腹
お腹のかゆみがある時には、炎症を抑えるためにも掻きすぎないようにしましょう。
掻いてしまう事で更に症状の悪化が考えられます。
保湿をしても痒みが改善しない場合は、皮膚科や産婦人科を受診して下さいね。
天然由来成分のものを選んで、乾燥が酷い時にはこまめに保湿するように意識してみて下さいね。
足
足の痒みは、下着や靴下、ストッキングなどの摩擦・圧迫によって起こる事がほどんどです。
特に冬場の寒い時期には、更に痒みが増す事があります。
生地の素材を1度確認して、ナイロンやポリエステルだとお肌が敏感に反応する方もいますので、コットン100%の製品を選ぶようにしましょう。
また、締め付けないようなサイズを選ぶようにしましょう。
陰部
陰部は日頃から通気性の良い下着を履いて、おりものシートやこまめに下着を変えて清潔にしておきましょう。
もし、痒みが酷い時には産婦人科を受診して下さいね。
陰部への市販薬は慎重に。
自己判断での使用は避けた方が賢明です。
妊娠初期の痒みのまとめ
痒みが酷くなる事で赤ちゃんには直接的な影響ありませんので安心して下さいね。
痒みが酷くてママのストレスになってしまうと、ストレスは赤ちゃんにも良くありませんので、保湿をしても改善しない時には、皮膚科を受診した方が良いでしょう。