妊娠初期におりものが多いのはいつまで続く?水っぽいおりものは大丈夫?原因や影響と3つの対処法

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着床後の妊娠初期にはさまざまな症状が起こりますが、そのほとんどがホルモンの作用によるもの。

水っぽいおりものが突然多く出る症状は早期にみられることが多いので、何が原因なのかわからずあたふたしてしまいますよね。

『妊娠してから10週目なのに、おりものが多いけれど大丈夫なの?』

『もう妊娠4ヶ月も経ったのに全然おりものの量が減らない!何かの病気?!』

『妊娠初期のオリモノ、私の色や形状は普通?異常?』

『そもそも何でおりものって続くの?』

そういったお悩みをお持ちのプレママさんへ、こちらの記事では、妊娠初期におりものが多くなる原因、その症状がいつまで続くのかについて解説していきます。

さらに、次の3つのおすすめ対処法をご紹介します。

  • モレ対策は布ナプキンがおすすめ
  • デリケートゾーンは弱酸性のボディーシャンプーで
  • 感染症かも!?気になる場合は医師に相談!

おりものが多く出て気になっている妊婦さんは、ぜひチェックしてみてくださいね。

目次

妊娠初期に水っぽいおりものが多くなった!その原因を解説

妊娠初期(4~15週)には、妊婦さんの身体にさまざまな変化が現れます。

おりものが水っぽくなり、量が多くなるのもその一つ。

しかし突然、水のようなおりものがたくさん出ると、病気なのか、それとも流産の予兆なのか、など心配になりますよね。

まずは、妊娠初期のおりものの特徴と多くなる原因を解説していきます。

おりものってどんな役割があるの?

おりものが出るとショーツが汚れるので、「嫌だなぁ。」と思っている方も少なくはないはず。

そもそもおりものって、一体どういうものなんでしょうか?

おりものは、その名のとおり、女性の体内からおりてくるもの。

子宮や膣などからの分泌物や、剥離した古い細胞などが混ざって排出されたものなんです。

このおりものは、女性の身体の中で次の2つの大きな役割を担っています。

①細菌やバイ菌から子宮などの大切な器官を守る

口や鼻、喉は通常唾液や鼻水などで潤いを保持することで、細菌やウイルスの侵入を防御しています。

同様に、膣の中はおりものによって潤いのある弱酸性の状態が維持され、体外からの細菌の侵入をブロックし、子宮などの器官が感染症に冒されないよう守ってくれています。

②卵子の受精をサポート

排卵期になると、ネバネバした粘着性のおりものに変化します。

粘着性に変化することで、卵子の受精をサポートするという重要な役割を担います。

以上のように、おりものは女性が妊娠するためにも、また感染症などの病気を防ぐためにも、とても重要な働きをしてくれるのです。

生理周期でおりものはどのように変わるの?

おりものは、女性ホルモンの分泌量によっても大きく変化します。

では、生理周期でおりものの状態がどう変わっていくのか見てみましょう。

・卵胞期

卵巣の中で卵胞や卵子が成熟される期間です。

生理が終わった直後は、残った経血が排出されて茶色いおりものに。

やがて水気が多く白みがかった透明なおりものが出ます。

後半になると量が増えていきます。

・排卵期

卵子が卵胞から出て、受精を待つ期間です。

受精しやすくなるよう粘り気のある透明なおりものが出ます。

これは、この時期に分泌量が増える卵胞ホルモンのエストロゲンの働きによるもの。

エストロゲンには、受精卵が着床しやすくなるよう、子宮内膜を厚くさせたり、子宮頸管からのおりものの分泌を促進する作用があります。

そのため、排卵期はおりものの量が最も多くなるのです。

・黄体期

排卵後の卵胞が黄体へと変わり、女性ホルモンのプロゲステロンが分泌。

プロゲステロンは、着床しやすくなるよう、体温の上昇や子宮内を柔らかくフカフカな状態に整えるなどの作用を行います。

排卵期の終わり頃から黄体期は、ややクリーム色がかった卵の白身のようなドロッとしたおりものに。

人によってはナメクジに見えることもあるようです。

量はだんだんと減少していき、酸っぱいにおいがするのも特徴です。

この時期に着床すると、妊娠となります。

おりものが多くなるのはどうして?

妊娠初期におりものが多くなるのは、新陳代謝が活発になることに加え、女性ホルモンのエストロゲンの働きによるもの。

エストロゲンは、卵胞が成熟していくのにしたがって卵巣から分泌される、女性ホルモンの1つ。

受精卵が着床しなかった場合は、エストロゲンなどの女性ホルモンの分泌が減少するので、おりものの量も減り、やがて生理になってしまいます。

着床し妊娠が成立すると、女性ホルモンの分泌が活発になるため、おりものの量が多くなるのです。

ただし、妊娠初期の症状には個人差がありますので、着床後のおりものに変化がなかったという先輩ママさんも。

そのため、おりものの量が増えなくても心配はご無用です。

妊娠初期のおりもの、どんな色?においは?

妊娠初期に量が多くなるおりもの。

その他にはどんな特徴があるのでしょうか?

においは、全くにおわないもしくはやや酸っぱいにおいを感じることがあります。

色は、透明または白いおりもので、クリーム色っぽいこともあるようです。

また、生理予定日一週間前頃の着床時期に血が混ざったようなピンクや茶色がかったおりものが見られたら、「着床出血」かもしれません。

着床出血は受精卵が子宮に根をはやしたときに起こる現象です。

着床時に子宮内膜が少し溶けて、それが茶色いおりもののような感じで出てくる事を着床出血といいます。

(出典元:いのうえウィメンズクリニック

ただし、出血が続いたりお腹に痛みがあるような場合は、流産など他の要因によるものの可能性もあります。

できるだけ早目に医師の診断を受けましょう。

関連記事⇒妊娠初期に茶色の出血…。流産リスクと影響、茶色の血が続く原因と2つの対策

妊娠初期の多量のおりもの、時期はいつから?いつまで続くの?

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妊娠初期のおりものの症状はいつから始まるのでしょうか?

排卵期には、着床しやすくなるように糸を引くような粘り気のあるおりものが分泌されます。

受精卵が着床すると、サラサラとしたおりものに変化するように。

乳白色で粘りがある場合もあり、おりもの独特な匂いがわずかにあることも。

そのため、妊娠初期のおりものの症状は、妊娠3週に入ってから始まります。

では、妊娠初期のおりものの症状はいつまで続くのでしょうか?

おりものの分泌を促進するエストロゲンは、妊娠中期から後期にかけて分泌が増えていきます。

妊娠中期以降になってからおりものが多くなったという先輩ママさんも少なくありません。

また、妊娠している間はずっと続く可能性もあります。

毎日ずっとおりものが多いというものではなく、ホルモンバランスや体調によって増減します。

もちろん少なくなることもあるということです。

おりものは、減ったり多くなったりと個人差があるので、過度に心配する必要はないでしょう。

ただし、もしもおりものに出血が見られたり、黄色や緑色のものが出るなどの変化があったら、切迫流産や感染症のリスクも。

妊娠中は抵抗力が低下するため、クラミジア感染症や膣カンジダなどにかかりやすくなります。

おりものに異常がみられる場合は、早急に医師の診断を受けてくださいね。

関連記事⇒妊娠初期のおりものの色がピンク、茶色、黄色に!原因や影響と6つの対処法

妊娠初期のおりもの、どのように対処したらいい?

妊娠初期に多量のおりものが出た場合、どのように対処したらいいのでしょうか?

その方法をご紹介します。

モレ対策は、布ナプキンがおすすめ

おりものが多く出ると、ショーツがぐっしょり濡れてしまうので、おりものシートを使うという方は多いのではないでしょうか?

おりものシートは、綿100%でムレが少なくサラッとした装着感が特徴。

おりものの量が多い時には対応しきれないというデメリットもありますので、

おりものシートでカバーしきれないほど量が多い場合には、生理用ナプキンを使う方も多いですよね。

私も経験がありますが、経血の吸収用に作られている生理ナプキンの素材は不織布なので、ムレてしまいます。

妊娠によるおりものの場合、長期間使用することもあるので、擦れによってデリケートゾーンにかゆみやヒリヒリとした痛みが生じることも。

また、ムレが膣カンジダ症を発症するきっかけになることも。

そこで、妊娠中のおりもの対策として、ぜひおすすめしたいのは、布ナプキンです。

おりもの用の布ナプキンは、通気性がよくムレることがありません。

そのため、擦れによるかゆみや痛み、装着の違和感もなく、ストレスなく快適に過ごすことができます。

洗濯すれば何度でも使えて経済的なところも魅力的。

お好みの布や家にあるハギレで作ることも可能ですよ。

布ナプキンが初めてという方は、こちらの紹介動画をご覧ください。

デリケートゾーンは弱酸性のボディーシャンプーで

おりものが多く出るようになると、お風呂でついついしっかり洗いたくなってしまうもの。

しかしそれには注意が必要です。

膣内は自ら細菌などをブロックする作用があります。

もう少し詳しく説明しますと、

デーデルライン桿菌と呼ばれる、膣の中に常在して乳酸を産生してくれる菌があり、これによって膣内は強い酸性に保たれ、細菌感染を防いでくれているんです。

(出典元:イワタ医院

そのため、弱アルカリ性の石鹸などで洗ってしまうと、このデーデルライン桿菌の働きが低下してしまい、感染症などにかかりやすくなってしまうことに。

かえっておりものが増えてしまう可能性があります。

そこでおすすめしたいのは、弱酸性のボディーシャンプー。

本当はお湯だけでも十分ですが、気になる方はこういったものを使ってみてもよいでしょう。

デリケートゾーン用のものも市販されていますよ。

膣内までゴシゴシと洗ってしまうとデーデルライン桿菌が洗い流されてしまいますので、妊娠中でなくてもそれはタブーです。

軽く洗って、シャンプー成分が残らないよう丁寧に洗い流しましょう。

感染症かも!?気になる場合は医師に相談!

クラミジア感染症にかかった場合も、水っぽいおりものが多くなります。

クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマチスという細菌に感染して発症。

男性の場合はまず尿道炎になるので、おしっこをする時にしみや痛みを感じます。

女性は子宮頸管炎などを発症しますが、痛みなどの目立った症状が出現しないことも。

感染が広がると、膿が混ざったような臭いにおいと黄色いおりものが出るようになります。

このクラミジア感染症は、

妊婦検診において正常妊婦の3〜5%にクラミジア保有者がみられます。

(出典元:国立感染症研究所

胎内で赤ちゃんに感染することはありませんが、感染の広がりによって流産する可能性があります。

また、出産時に感染して、赤ちゃんが結膜炎や肺炎にかかってしまうリスクも。

早期にきちんと治療を行えば出産までに治る病気ですので、気になる場合は医師に相談してくださいね。

関連記事⇒妊娠中にクラミジアになったらどうしたらいい?原因や3つの治療、対策と胎児への影響

まとめ

妊娠初期に水っぽくて白かクリームがかった透明なおりものが多く出るのは、女性ホルモンの作用なので心配ありません。

ただし臭いにおいがする黄色や緑色のおりものの場合は、感染症の可能性もありますので、早急に検査を受けてくださいね。

そしておりもの対策には布ナプキンがおすすめです。

可愛い布で手作りして、お腹の赤ちゃんを冷えからも守ってあげましょう。