妊娠初期に焼肉が食べたい!レバーやホルモンは大丈夫?安全な焼肉10つのポイント

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妊娠初期でも焼肉が食べたい!と妊婦でも我慢できないことはありますよね。

でも、妊娠中のレバーやホルモンが危険だと言う話を聞いたことがある人もいるでしょう。

妊婦は焼肉を食べても大丈夫なのでしょうか。

『初期なら焼肉を食べても良いの?気を付けることは?』

『レバーやホルモンは平気?食べても良いお肉は?』

など、焼肉好きの妊婦ならだれでも気になることです。

こちらでは、

  • 妊娠初期の流産リスク
  • 初期の焼肉の危険性
  • 妊婦のトキソプラズマ感染
  • 妊婦が焼肉を食べるなら。

など、妊娠初期に焼肉を食べる前に知っておいてほしいポイントを11つ解説します♪

目次

妊娠初期はリスクが高い!

妊娠の期間は次のように区分されます。

  • 初期→4か月まで
  • 中期→5か月~7か月
  • 後期→8か月~10か月

この中で、1番大切なのはいつだと思いますか?

勿論、お産までたどり着くには、どの期間も油断は禁物です。

ただし、「リスク」という観点で言うと、最も気を付けるべき時期は「妊娠初期」です。

『母子保健テキスト』(母子衛生研究会)では、「妊娠とわかって間もない時期こそ、実はもっともたいせつな時期なのです。」

としています。

妊娠初期は流産が起こりやすい?

初期が1番大切、それはなぜなのでしょうか。

  • 全妊娠の15%が、この時期に流産する。
  • 胎児の中枢神経や心臓などができる。
  • 血液を通して、ウイルスの影響を受けやすい。
  • 血液を通して、薬の影響を受けやすい。
  • 悪影響は脳や臓器の形成にかかわる。

聞いただけでも怖いですよね。

妊娠と分かるか否かの微妙な時期こそ、行動に気を付けなければならない時期なのです。

でも、この時期のほとんどの流産は、受精卵の「染色体異常」によるものです。

これは、避けられるものではありません。

母体がどう行動したからというのは関係ありません。

にもかかわらず、多くのお母さんは、流産した場合、自分を責めることでしょう。

初期の流産の原因は、はっきりしないことがほとんどだからです。

「あの時期に、たくさん動いたのがいけなかった。」

「初期に、○○を食べたから流産した。」

と自分の行動を後悔することになるでしょう。

そうならないためにも、妊娠が分かったら、避けられるべきリスクは避けましょう。

初期の焼肉、レバーには気を付けて!

妊娠中にNGなこととして、

  • 飲酒
  • 喫煙

は誰もが知っていることでしょう。

妊娠中は、他にもNGなことがたくさんあります。

初期は、血液を通して多くの栄養が運ばれると同時に、赤ちゃんにリスクが移行してしまう時期です。

食べ物には特に気を付けたいです。

わたしも妊娠してから、食べてはいけないものを知り、驚きました。

中でも1番驚いたのは、「レバー」です。

栄養たっぷり、精もつくものと思っていたので、意外でした。

わたしは、焼肉と言ったら「レバー!」と言うほど好きなので、初めは情報を信じていませんでした。

でも、産婦人科で次のように教えてもらい、心を入れ替えました。

  • レバーはビタミンAを多く含んでいる。
  • 成長促進や皮膚粘膜形成に影響がある栄養素である。
  • ビタミンAは不足しても困る。
  • しかし、過剰摂取すると胎児への影響がある。
  • 妊娠中の摂取量上限は、1500μg

(厚生労働省、日本人の栄養所領量より)

栄養が豊富なのは間違いないですが、だからこそ足りなくても問題、多すぎると体の形成に影響があるということです。

食にあふれている現代は、足りないことはないので「食べ過ぎ注意!」と言われているのです。

焼肉屋で気を付けるべき肉!

1500μg(マイクログラム)と言われても、量がピンときませんよね。

焼肉屋さんのメニューで言ったら、食べてよい量はこんな感じです。

  • 鶏レバー 11g
  • 豚レバー 18g
  • 牛レバー 136g

驚いたことに、少ない量で、あっと言う間に上限を超えてしまいます。

鶏レバーなら2かけというところでしょうか。

他にもビタミンAが多く含まれている食材と組みわされば、さらにです。

  • うなぎ 100g
  • ほたるいか 79g
  • あん肝 18g

どれも精のつきそうな食材ばかりです。

呑兵衛のわたしは、好きな食材ばかりで、ビールも飲めない、レバーも食べられないと、残念でした。

しかし、お腹の赤ちゃんに影響があるとはっきりわかっているのですから、我慢するしかないですよね。

ビタミンA(レチノール)については、次の情報も知っておいてほしいです。

  • βカロテンは必要な量だけ、レチノールと同じビタミンAの働きをする。
  • βカロテンは緑黄色野菜に多く含まれる。
  • 緑黄色野菜は取りすぎてダメということはない。
  • 妊娠3か月以内、妊娠を希望する女性が、最もレチノールの影響を受けやすい。

焼肉屋さんでは、普段は注文しないという人も、野菜をたくさんオーダーするとよいでしょう。

初期に、ホルモンは大丈夫??

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もう1つ気になる食材が、ホルモンです。

ホルモンの名前の由来は諸説ありますが、「放る物」です。

昔は食べずに捨てられていたというような部位ですから、妊娠中に食べてもよいものかと心配になるのは当然です。

わたしは、妊娠前は、焼肉屋でホルモンを全種類食べるほど好きでしたが。

妊娠中のホルモンで気を付けなければならないのは次の点です。

  • 味付けが濃く、1日の塩分摂取量7gを超えてしまう。
  • 焼き具合が難しく、生焼けで食べてしまう。
  • 消化しにくく、胃もたれしやすい。

この中で、妊婦さんが特に気を付けなければならないのが、「生焼け」です。

これは、ホルモンに限ったことではありません。

生焼けとは言わずとも、レアの肉を食べるのも危険です。

生肉はトキソプラズマの危険!

最近、ローストビーフやレアの赤身ステーキが流行っています。

比較的安い肉でも、レアで調理すると柔らかく、美味しく食べられます。

しかし、この流行に乗ってしまうと、妊婦は危険です。

なぜかと言うと、生焼けの肉にはトキソプラズマ感染のリスクが高いからです。

トキソプラズマとは何でしょうか。

  • 寄生虫の1種。
  • 肉眼では見えない。
  • 猫の体内で卵が見つかる。
  • 猫のフンや土いじりで人に感染する。
  • 感染した動物の生肉を食べることでも感染する。

では、感染するとどのような危険があるのでしょうか。

  • 妊娠中に初めて感染すると、嘔吐や発熱などの症状がある。
  • 妊娠中に母子感染すると、胎児の脳や心臓の形成に影響がある。
  • 日本人の2,3割は、すでに感染している。抗体をもっている。

ポイントは、妊娠前に抗体を持っているかいなかです。

妊娠が分かったら、トキソプラズマ抗体の検査を受けましょう。

そして、抗体がない場合は感染する危険があるので妊娠中のお肉の調理方法には細心の注意を払いましょう。

トキソプラズマの胎児への影響は?

数年前にもNHKでトキソプラズマの母子感染について特集されていました。

その中では、おそらくトキソプラズマの感染によって、お子さんが障害をもって生まれた方のドキュメントが紹介されていました。その方は、

  • 妊娠3か月ころに、生レバーを食べた。
  • その後、首が腫れる、発熱などの症状が出た。
  • 妊娠9か月頃に、胎児の脳に異常があることが分かった。
  • お子さんは、手足に軽いマヒをもって生まれた。

衝撃的な内容だったので、よく覚えています。

この方は、この当時、生肉や生焼けにこのようなリスクがあるということを知らなかったと話していました。

半生の物にもリスクが!

上のドキュメントでは、生レバーが原因としていますが、半生のものにもトキソプラズマの危険は潜んでいます。

  • 生ハム
  • レアのステーキ
  • ローストビーフ
  • 生魚、しめさば、スモークサーモン
  • パテ

このように挙げると、「わたしは食べたけど、大丈夫だったよ。」と先輩ママは言うでしょう。でも、何か起きても先輩ママは責任を持ってくれません。

また、その方は抗体をもっていただけかもしれません。

大切なのは、正しい情報を知って、自分で判断し、後悔しないようにするということですね。

焼肉は大丈夫!でも、外食リスクは忘れずに!

妊婦が焼肉を食べる時に気を付けることは、

  • レバーの食べ過ぎ
  • 生焼けの肉
  • 胃もたれ
  • 初期は、感染リスクが高い。

という程度で、焼肉がNGという訳ではありません。

でも、外食する時にはリスクがともなうことも忘れてはいけません。

自分で調理しているわけではないので、食材がどのように扱われているのかは、わかりません。

また、大勢で食卓を囲む時は、

  • 肉のトングでサラダをよそっていないか。
  • 焼いてもらった肉が生焼けではないか。

など、普段以上に気を付ける必要があります。

食中毒にも注意!

妊娠中は、免疫機能が低下しています。

普段は大丈夫でも食中毒にかかりやすくなっています。

上で挙げたトキソプラズマ以外でも、リステリア菌にも注意が必要です。

リステリア菌は、

  • 食品を介して感染する。
  • 塩分にも強い。
  • 冷蔵庫の中でも増殖する。

トキソプラズマもリステリア菌も、母体にあまり症状が出なくても、赤ちゃんには影響が起こることがあるので、注意が必要です。

日頃から、

  • 食材を洗浄してから使用する。
  • 十分加熱する。(67度以上)
  • 中まで加熱する。

ようにしましょう。

妊婦が焼肉屋に行くなら!

どうしても焼肉を食べるなら、

  • よく焼き!
  • 自分で焼く!
  • 専用トング!
  • サイドメニュー攻め!
  • 初期を避ける。

ようにしましょう。お肉は、

  • 塩だれで、焼具合が分かりやすいもの。
  • ロースやももなど低カロリーのもの。
  • 筋切りをよくしてあり、火が通りやすいもの。
  • 壺焼きカルビなど、はさみで細かく切れるもの。
  • タンなど薄切りで歯ごたえを楽しむもの。

がおすすめです。

まとめ

今回は、妊娠初期の焼肉リスクについて解説してきました。

伝えたかったのは、次の4つです。

・妊娠初期はリスクが高いこと。

・初期のレバーの過剰摂取に気を付けること。

・肉の生焼きはトキソプラズマ感染の危険があること。

・妊娠中の焼肉は大丈夫でも、気を付けることはたくさんあること。

焼肉大好きのわたしも、妊娠中は回数を減らしました。

サイドメニューで楽しむようにしたり、肉メインではない韓国料理屋に行ったりしました。

好きなものを我慢するのは辛いですが、工夫することで新たな食の楽しみも見つけられました。

菌の感染は防げるリスクです。

この記事が、妊娠初期の焼肉のリスクについて考える方のお役に立てば嬉しいです。