漬物が大好きだけど、食べると何かデメリットがあるの?
おなかの赤ちゃんのために、少し控えた方がいいのかな?
妊娠中だと、特に食べ物の安全性が気になってしまいますね。
とは言っても、好きな食べ物を我慢しすぎるのもストレスになってしまいそう。
手軽に食べられる漬物は毎日の食事にも便利ですね。
できれば妊娠中も食べ続けたいという人も多いでしょう。
そこで今回は、妊婦さんが漬物を食べるときの注意点をまとめました。
目次
漬物を食べることで起こりうるデメリット
妊婦さんにとって怖いのは、「塩分を摂りすぎること」です。
もちろん、妊娠している人以外でも塩の食べすぎは良くありません。
けれど、妊婦さんはおなかに赤ちゃんがいるためますます注意が必要。
塩分を摂りすぎることで、こんな悪影響を受ける可能性があります。
- むくみ
- 高たんぱく尿
- 高血圧
特に心配なのがこの3つ。
この症状が、胎児にとっては下記のようなトラブルを起こします。
- 早産
- 流産
- 発育不全
これら3つの可能性がとりわけおそろしいのです。
妊婦さんの腎臓に負担をかけすぎてしまうのはNG。
胎盤を通じて赤ちゃんに行き渡るはずの栄養が阻害されてしまいます。
慢性的に塩分を摂りすぎれば、妊娠高血圧症候群にかかるリスクを増大させてしまうことに。
こういった状態を避けるためには、塩分の摂りすぎを抑制しなくてはなりません。
必然的に、漬物も食べ過ぎてはいけないことがお分かりになるでしょう。
妊婦が取ってもいい塩分の量ってどのくらい?
では、妊婦さんが一日に摂っていい塩分量とはどのくらいなのでしょうか。
答えは、「7g」程度。
これは厚生労働省の2015年版「日本人の食事摂取基準」により基準が設定されています。
基本的には、妊娠前の塩分と変わらない量を摂ればいいということですね。
7gという塩の量は小さじおおよそ1杯分くらい。
このように書くと、「なんだかとっても少ない」と感じてしまうでしょうか。
確かに日本人の食事は塩分が高めですね。
国民健康・栄養調査結果によると、女性の平均塩分摂取量は一日あたり9.5gとなっています。
つまり、意識的な減塩の必要性があることが分かりますね。
しかしこういったことを念頭に置いて気をつけて食べれば、妊婦さんでも漬物も楽しむことができます。
次の項目で、妊婦さんが漬物を食べるときに気をつけておきたいポイントをご紹介します!
漬物を食べるときに気をつけてほしいこと
妊婦さんの食事に漬物を食べるときは、4つのポイントを意識してみてください。
- 浅漬けや塩漬け、酢漬けの野菜を食べる
- 漬物はできるだけg数を量って食べる
- 食べるときに醤油などの調味料をかけない
- どうしても味が足りないときは香りを足して
保存期間を長く保つための漬物は、塩分濃度が高めにできています。
例えば、大き目の梅干なら一個でなんと5g強の塩を摂ることに。
一日に食べてもいい量をオーバーする原因にもなりますので、気をつけましょう。
梅干のほかにも、味噌漬けやたまり漬けなど調味料たっぷりのものは避けておきたいですね。
塩分の多い漬物を食べるときは、ほんの少しの量にとどめておきましょう。
一方、野菜をダシや少量の塩で漬ける漬物は塩分もライト。
特にオススメのものを表にまとめてみました。
漬物の種類 | 含まれる塩分(100gあたり) |
白菜漬け | 2.3g |
野沢菜漬け | 2.4g |
ピクルス | 1.1~2.5g |
ナスの塩漬け | 2.2g |
ショウガの甘酢漬け | 3g |
こうした漬物であれば、少しずつ楽しむことができますね。
中でもピクルスは、お酢漬けだけに塩分が他のより低めなことがわかります。
ピクルスはキュウリや大根のイメージが強いと思いますが、トマトもプチっとはじけてオススメ。
ちなみに表はおおよその値ですから、購入時には食品表示などを見て確認してください。
表にはありませんが、白菜の他にきゅうりやナスを浅漬けにしていただくのも良いでしょう。
これらはできれば一日100g程度になるようはかりながら食べるのがオススメです。
ただし食べるときに醤油をかけるのはNG。
醤油にも塩分が含まれていますので、知らず知らずのうちに食べすぎてしまうことも多いのです。
どうしても、もう一味ほしいなあ…というときは、シソやネギ、ゆずの皮などで香りを足してみてください。
風味がアップして、以外と満足できるものですよ。
ちなみに松前漬けは塩分が高め。
また松前漬けにはアルコールを含んでいます。
ご飯のお供としても食欲を増してくれる松前漬けですが、妊娠中の摂取はやや控えめにした方がよいでしょう。
漬物以外の食事でも減塩に取り組んで
毎日のおかずや汁物にも、減塩の意識を取り入れてみましょう。
- ソースや醤油をかける代わりにレモン汁
- お酢を使った味付け
- ダシの風味を良くきかせる
- ダシは減塩のものか無塩のものを使う
- 味噌や醤油も減塩か無塩のものを使う
この5つを実践するだけでも、グンと塩分を減らすことができます。
減塩の調味料は、最初のうち少し物足りなく感じるかもしれませんが、ダシの旨みを十分にきかせることで満足感を得られます。
お肉や魚の煮物・焼き物に、軽くお酢の酸味をプラスするのもオススメ。
減塩の考え方は出産後にも必ず役立ちますから、ぜひトライしてみてださい!
ポイントを押さえて我慢の少ない食事を!
いかがでしょう。
妊婦さんが漬物を食べるときの注意点についてお話しました。
・できるだけ塩分の少ない種類の漬物を選ぶ
・調味料に気をつける
などすれば、大好きな漬物を我慢しなくても大丈夫!
合わせて、毎日の食事で摂る塩分も見直してみましょう。
減塩についての知識は、自分以外の家族に生かすこともできて便利ですよ。
美味しく健康的にごはんを食べて、ストレスの少ない妊娠生活を送りたいですね。