妊婦は野菜ジュースを飲んじゃダメ?妊娠中の野菜ジュース4つのポイント

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妊娠中はお腹の中の赤ちゃんの為にも、出来るだけ健康的に過ごしたいと思うのは妊婦さんであれば、共通の思いです。

赤ちゃんはへその緒を通して、ダイレクトにママが摂取した栄養をキャッチしています。

そんな栄養を手軽に採れるのが野菜ジュース。

ですが妊娠中は食べ物には特に気を使いますよね。

『妊娠中に野菜ジュースを毎日飲んで平気なのかな?』

『野菜ジュースに含まれている栄養って赤ちゃんにどう影響するのかな?』

このように、野菜ジュースひとつ取っても色々と気になるものです。

今回の記事では、妊娠中の野菜ジュースについて5つのポイントをまとめました。

・野菜ジュースで接種できる栄養素

・ビタミンAを摂取したい2つの理由

・つわりと野菜ジュース

・野菜ジュースの種類と栄養素

・妊娠中に野菜ジュースを飲む注意点

この記事を読めば妊娠中の野菜ジュースについて全て分かるようにしています。

それでは解説していきます♪

目次

手軽に栄養補給!野菜ジュースでどのような栄養が摂れる?

厚生労働省によると、成人一日当たり野菜の摂取量は350gとされています。

また妊婦さんは、母体や胎児の健康や発育をサポートする十分なビタミン、ミネラル、カルシウムの摂取が必要であるとしています。

中でもカロテン、カルシウム、葉酸が多く含まれている緑黄色野菜を積極的に摂取するように勧めています。

多くの野菜ジュースの中にはニンジン、トマト、ピーマン、ほうれん草等の豊富な緑黄色野菜が入っています。

毎日それらの野菜を料理して食べるのは大変です。

多くの野菜を摂るのは難しいので、野菜ジュースのお手軽さを是非取り入れて、必要な野菜の栄養を効率よく摂りたいですね。

ビタミンAの過剰摂取の不安を払拭!安心して飲める理由を徹底解説

・ビタミンAを摂りたい2つの理由とは?

そもそもビタミンAの働きは、どのようなことがあるのでしょうか。

ビタミンAを摂りたいのには2つ理由があります。

1、目や粘膜を正常に保つなどの働きがあり、不足すると夜盲症(暗いところで物が見えにくくなる)などの症状がでるので、必要量をとることが重要です。(農林水産省HPより引用)

2、ビタミンAは細胞の成長や分化にも関わっているため、心臓、肺、腎臓などの器官の正常な形成や維持においても重要な役割を果たしています。(厚生労働省/「統合医療」情報発信サイトより引用)

上記の理由からビタミンAは、赤ちゃんがお腹の中で成長し体の組織がつくられる上で欠かせず、積極的に摂りたい栄養素の一つなのです。

・体への影響が違う!実はビタミンAは2種類ある

妊娠中に毎日野菜ジュースを飲んでいると、ビタミンAの過剰摂取になるのでは?と心配する妊婦さんもいます。

でも、心配しないで大丈夫です。

なぜならビタミンAの種類は2つあるのです。

一つ目は野菜や果物の植物性のビタミンA。

二つ目は肉や魚の動物性ビタミンAです。

動物性のビタミンAはレチノールと呼ばれる物質で、緑黄色野菜などの植物に多く含まれるβ-カロテンは、体内に入るとビタミンAであるレチノールに変換されます。

これらは体への作用の仕方が決定的に違うのです。

・注意したい動物性のビタミンA

妊娠中にビタミンAの過剰摂取は赤ちゃんが奇形を起こす可能性(胎児に悪い影響が出るおそれ)があるとされていますが、これはレバー類などに多く含まれる動物性のビタミンAの方です。

レバー類に多く含まれているビタミンAの中のレチノールという成分が原因で、腹痛や嘔吐や胎児への悪影響等といった過剰摂取による障害を引き起こす可能性があるため、内閣府の食品安全委員会も妊娠中はレバー類を摂らない方が良いとしています。

・安心して摂れる植物性のビタミンA

では、どうして植物性のビタミンAは摂り続けても大丈夫なのでしょうか。

先に述べたように、植物に多く含まれるβ-カロテンは大変良く出来ている性質で、体がビタミンAを必要としている時には体内でレチノールに変換され、必要としない時には体から排出されていきます。

そのため野菜や果物を摂取し続けても、ビタミンAの過剰摂取は起こりません。

必要分しか体内に吸収されないβ-カロテンは、過剰摂取を気にせずに安心して飲めるのです。

・β-カロテンが豊富に含まれている野菜や果物は?

下記の表は食品100g当たりのβ-カロテンの含有量(植物性のビタミンAは体内でβ-カロテンへ変換)です。

ほとんどの野菜ジュースに入っているニンジン、ほうれん草、トマトはこのように豊富に含まれています。

緑黄色野菜の力を是非、体に取り入れたいですね。

にんじん 7500㎍
ほうれん草(茹でたもの) 5400㎍
メロン(赤肉) 3600㎍
トマト(生) 540㎍
バナナ 42㎍
りんご(皮付き、生) 22㎍
ぶどう(生) 21㎍
いちご 17㎍

(文部科学省/日本食品標準成分表より)

つわりの時に野菜ジュースばかり飲んでいいの?

つわりは、妊婦さんのうち50~80%もの人が経験しています。

そして個人差はあるものの、安定期に入るといつの間にかつわりの辛い症状が治まってきます。

食べ物の匂いを嗅ぐのも辛い時は、水分補給と栄養補給代わりに野菜ジュースを飲んでいる妊婦さんもいることでしょう。つわりの時期は一時的なものです。

終わりは必ず来ます。

赤ちゃんの栄養や健康のことを考えるのは安定期に入ってからと割り切り、くれぐれも過度な飲みすぎに注意して、辛いつわりの時期を乗り切りましょう。

お気に入りを1本に絞れない!?豊富に揃う野菜ジュースの数々

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野菜ジュースは主に2種類のタイプがあります。

・野菜のみで作られているタイプ

カゴメの「野菜一日これ一本」と伊藤園の「一日分の野菜」シリーズは野菜の一日の摂取量の目安350g分をジュースにしており、このジュース1本で一日分の野菜の栄養を摂取できるようになっています。

またカゴメはトマトケチャップの主要メーカーらしく、「あまいトマト」「トマトジュースプレミアム」「トマトジュース高リコピントマト使用」「百年品質トマトジュース」と、トマトジュースの種類も豊富に展開されています。

・野菜と果物がミックスされて飲みやすくされているタイプ

カゴメの「野菜生活100」シリーズでは、野菜汁(50%)+果汁(50%)=100%砂糖・食塩無添加。を売りにしており、野菜と季節やご当地を意識したシークワーサーや巨峰や洋ナシ等の果物が使われていて、野菜が苦手でも果物の風味が加わるので、とても飲みやすいシリーズです。

野菜ジュースの主力メーカーであるカゴメや伊藤園では、砂糖・甘味料・食塩・保存料不使用のものも多く、糖分や塩分を気にしている妊婦さんでも、選びやすくなっています。

野菜本来の濃厚な味が楽しみたい場合は野菜だけが入っているタイプを選び、もう少しフルーツジュース感覚の軽い感じが楽しみたい時は、果物の甘みと風味を加えることで飲みやすくなったミックスタイプを選ぶことも出来ます。

その時の気分や体調によって選べるのも楽しいですね。

各野菜ジュースの量は、紙パックタイプは200ml前後、缶は160g~190g、という一回に飲み切りやすい量です。

こまめに何回も飲みたいという人にはペットボトルの720ml~900mlという少し多めのタイプがあるので、目的に合った選び方ができます。

まとめ

妊娠中は妊婦さん自身と赤ちゃんの健康を気づかうためにも、野菜ジュースの力を借りて、野菜不足にならないように心掛けたいですね。

味も量も栄養も豊富に揃っている野菜ジュース。

好みや目的に合ったものを選んで、日々の健康管理に取り入れたいものです。

でも、美味しいからといってくれぐれも飲み過ぎは禁物です。

そして、栄養を野菜ジュースだけに頼るのではなく、バランスの良い食生活も同時に心掛けたいものです。

普段の生活に安心して栄養を手軽にプラスできる心強い味方の野菜ジュース、妊娠中には是非、取り入れたいですね。