妊婦はイクラを食べちゃダメ?妊娠中のいくら5つのリスクと影響

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妊娠をすると食べてはいけないもの、またはあまり食べないほうがいいものがあります。

その中の一つにイクラがあります。

実はイクラは加熱せず生のまま食べるので、妊娠中イクラ丼などのように一度に大量食べることは控えたほうがいいとされています。

でも妊娠しているとは知らずに、いくら丼やいくらのお寿司を食べてしまった!という方もいるはず。

なぜ妊婦はイクラを食べることを控えたほうがいいのでしょう?

今回は、妊婦はイクラを食べていいのか、また食べたときにどんなリスクがあるのかを解説していきます。

目次

妊婦はイクラを食べても大丈夫?

イクラや数の子のような魚卵は主に生で食べることが多いですね。

魚卵を含め、生魚やホタテのような貝類などの魚介類を加熱せずに食べることで、魚介類の寄生虫や菌が人体に入り食中毒や体調不良になることがあります。

▼妊婦のイクラ大量摂取は危険

イクラが大好きで大量のイクラがのっているイクラ丼を妊婦が食べた場合、妊婦は免疫力が低下しているので感染する危険性がある。

▼妊婦がイクラを大量に食べるとどうなる?

・妊婦の場合、イクラを食べて母体が重篤な症状になるのはまれです。

・胎盤を通して胎児や新生児に感染してしまう種類の病原体もあり、最悪流産や死産の危険性があるので注意が必要。

妊娠中にイクラを食べたとき、5つのリスクとは

妊娠中イクラを食べると妊婦に考えられる5つのリスクがあります。

しかし、これは大量摂取の場合で少量摂取の場合はこの限りではありません。

例えば、イクラ丼のようにイクラが大量乗っているものはリスクが考えられますが、イクラのお寿司を1~2貫食べたくらいではリスクはありません。

また栄養士さんに聞いてみると週一くらいのお寿司は大丈夫だそうです。

それでは考えられる5つのリスクをまとめてみましょう。

  1. リステリア菌
  2. アニサキス感染
  3. ビタミンAの過剰摂取は危険
  4. 塩分過多
  5. 添加物

では、以上5つのリスクについて詳しく解説していきます。

▼リステリア菌

まずイクラを食べて考えられるのが食中毒です。

イクラに含まれているリステリア菌が食中毒の原因になります。

妊婦は免疫力が低下しているため、少ない菌でも食中毒を起こしてしまう危険性が。

(現在は母子手帳にリステリア食中毒についての掲載があります)

母体が重篤になることはまれですが、胎盤を通して胎児に影響がでます。

最悪の場合は流産や死産をしてしまう危険もあるので大量に食べることは止めましょう。

もし妊娠に気づく前にイクラ丼を食べてしまった!という方。

胎盤はおおよそ妊娠7週頃から作られ始めますので、妊娠初期であれば胎盤はまだできていません。

よって、イクラによる胎児への直接の影響は受けにくいと考えられますので安心してください。

関連記事⇒妊婦の食中毒に注意!胎児への影響や4つの予防策と感染時の対策

▼アニサキス感染

アニサキスとは寄生虫の一種です。

芸能人の庄司智春や渡辺直美などがこの寄生虫に苦しめらたことでご存じのかたも多いと思います。

アニサキスが体内に入ると胃壁を食いちぎるので胃に激痛が起こります。

庄司さんの場合、胃がアニサキスに噛まれて血だらけだったそうです。

厚生労働省もアニサキス感染予防を呼びかけている

・目視で確認!

・冷凍、加熱!

以上が予防方法です。

アニサキスは長さが2~3cmある白い糸のような幼虫で、目視でも簡単に見つけることができます。

比較的イクラはアニサキスを見つけやすいといわれていますが、もしも感染して腹痛が起こった場合は速やかに病院で受診をしましょう。

ここまでアニサキスの解説をしてきましたが、イクラにアニサキスが付着することはまれです。

生すじこや生いくらなどを買ってきて自分で調理をする場合は、アニサキスが薄皮に付着することはあるので注意しましょう。

▼ビタミンAの過剰摂取は危険

イクラはビタミンAが多く含まれています。

初期の妊婦がビタミンAを過剰摂取すると先天性異常が起こるといわれています。

しかしビタミンAの含有量はレバーやうなぎほどではありません。

イクラの過剰摂取をしなければ、適度に摂取して欲しい栄養成分です。

関連記事⇒妊婦とビタミンA~妊娠中のビタミンAの摂取量とおすすめ食品5選

▼塩分過多

イクラは商品によって違いますが塩分を多く含んでいます。

〇妊婦の塩分摂り過ぎには気をつけよう!

妊婦の塩分摂り過ぎはよくありません。

・むくみ

・妊娠高血圧症

以上の症状や病気になるので注意しましょう。

イクラの過剰摂取は塩分を多くとることになり母体に悪影響を及ぼします。

関連記事⇒妊娠高血圧症候群とは?原因や症状と治療方法、4つの予防策

▼添加物

イクラを購入するとき表示を確認しましょう。

イクラの黒い部分を隠すために発色剤が使われているものがあります。

また着色料などの添加物も含まれている場合があるので、表示を確認することが大事です。

■イクラを食べて症状がでた場合はすぐに病院へ!

イクラは生ものなので妊婦はあまり食べないほうがいいといわれています。

でも全く食べてはいけないということではありません。

もしイクラを食べて身体に異変が起こった場合は速やかに病院に行くようにしましょう。

▼イクラを食べて考えられる症状とは

・胃に激痛が走る

アニサキスの寄生虫が胃壁を噛むので胃に激痛が走ります。

痛みは持続しないで間隔をあけて感じます。

しかし、アニサキスがイクラに付着することはまれで目視でも見つけることができます。

・発熱、頭痛、嘔吐など

リステリア感染の場合以上のような症状が現れます。

イクラを食べた後にこれらの症状が現れた場合速やかに病院にいきましょう。

自然流産、早産、死産の危険性があります。

■まとめ

妊婦がイクラを食べる場合、大量摂取は危険ですが週一で食べる分には問題ありません。

どの程度なら安心なのかと気になるところですが、お寿司の1貫~2貫くらいなら問題ないようです。

イクラを購入して食べる場合は、鮮度がいいものを選びましょう。

表示の添加物を確認して添加物がないイクラを選ぶことが大事です。

目視してアニサキス(白い2cm~3cmくらいの寄生虫)がいないことを確認して食べるようにしましょう。

すじこも同様です。

もしイクラやすじこを食べて腹痛や急な発熱、頭痛、嘔吐などの症状が出た場合は速やかに病院に受診してください。

最悪の場合、流産してしまう可能性もあります。

妊娠中は抵抗力が弱くなっているので、普段より感染しやすくなっています。

生ものを食べるときは、十分配慮して食べるようにしてください。