高級なフルーツの1つでもあるメロンは6月に主に多く見かけるようになり、夏に食べる事が多くなるのではないでしょうか。
またメロンは1年中食べられる果物の中の1つでもあります。
その親しみやすい甘さや緑色というさわやかなイメージから、メロンソーダやメロン味の飴などもつくられ、子供から大人まで人気がありますね。
ところで妊娠中はメロンを食べても良いの?
この記事ではメロンの栄養素や4つの注意点といった、妊婦が気になる情報をご案内していきます。
目次
妊婦はメロンを食べても良いの?
入院時のお見舞いや病院食でもよく出されるメロン。
メロンには、妊婦に必要なビタミンCやカリウム、ペクチンなどが多く含有されています。
そのため新鮮なものであれば妊娠中でも食べても大丈夫ですので、妊婦さんでも安心して楽しんでいただけます。
特につわりの時期は食欲も落ちますので、のどごしの良いメロンはつわりの強い妊婦さんにおすすめでしょう。
またメロンは水分量も多いので、体が火照ったり、つわり等で脱水気味になった体を潤してくれます。
ちなみにメロンは種の周辺が1番甘くて美味しいので、ジャムやジュース、夏場はアイスクリームにしても良いですね♪
妊娠中の摂りたいメロンの栄養素
メロンには妊娠中に必要なビタミンを始め、胎児の成長にも欠かせないカリウム、赤ちゃんの先天性疾患リスクを低減する葉酸、便を柔らかくするマグネシウムと、大切な栄養素が沢山入っています。
程よく色々な種類の果物を食べるようにしましょう。
- ビタミンC
- カリウム
- 葉酸
- ビタミンB6
- ビタミンB1
- マグネシウム
この中で葉酸は最も妊娠初期に摂ってだきたい栄養成分です。
妊娠中に葉酸が足りていないと、細胞内の遺伝データをストックする「核酸」を正しく作り出す事が行えず、赤ちゃんに先天性疾患などの発症の問題となるリスクがあるためです。
葉酸に関しては以下の記事で詳しく解説していますので、併せて参考にしてみてください。
参考記事⇒妊娠初期に葉酸は絶対必要!国が葉酸摂取をおすすめする理由と2つの簡単メニュー
妊婦がメロンを食べる時の4つの注意点
糖分が高いので適度な量を
メロンには妊娠中に必要な栄養素がたくさん入っていますが、糖分が高いので食べ過ぎるのはよくありません。
特に妊婦は妊娠糖尿病を発症するリスクもありますので注意したいところ。
農林水産省が推奨している1日の果物の摂取目安量は200gですので、ご参考になさってくださいね。
保存は常温で
メロンは冷える場所が苦手なので冷蔵庫ではなく、常温で保存するようにしてください。
というのも、冷やし過ぎると味が落ちてしまい、美味しくなくなってしまうから。
冷蔵庫に入れるタイミングは食べる前1~2時間前に入れておきましょう。
選ぶポイントや食べ頃の目安は後ほど説明していきますので、後述する「メロンの選び方!どんなのを選ぶと良いの?」を参考にしてくださいね。
食べる前は
どの食品でもいえる事ですが、感染症防止の為、メロンをきっちりと洗い流す必要があります。
赤ちゃんの哺乳類に使う消毒液は、野菜や果物の消毒ができますので有効的です。
手もしっかりと洗浄しましょうね。
冷え
メロンを含め妊娠中に果物を沢山摂ると、妊婦に大敵の冷えの原因にもなります。
冷えは赤ちゃんにもよくありませんので、食べ過ぎないようにし、温かい服装を心掛けましょう。
また妊娠中は普段かからない病気や感染症などにかかりやすくなります。
感染症によっては、胎児に異常が出る事もありますので常日頃から気をつけて下さいね。
メロンでのリステリア菌での食中毒例
妊婦がリステリア菌に感染すると、リステリア菌が胎盤を通じて胎児に感染します。
すると流産や出生後に影響を及ぼす事がありますので十分に注意しましょう。
メロンを買ってきたら、なるべく早く、よく洗浄してから食べるようにして下さいね。
妊婦の食中毒の例
平成22年度、アメリカでメロンの一種である「カンタロープ」からリステリア中毒が起こり、33名が亡くなりました。
その中毒が起こった人の中にも妊婦がいて胎児は流産したとの報告があります。
妊婦はメロンソーダを飲んでもいい?
つわりが酷い時には、「炭酸水しか飲めない!」という方もいますよね。
またつわりの時には確かに炭酸水が飲みやすく胃がスッキリします。
今のところ、妊娠中にメロンソーダを飲んではいけないという報告はないので特に問題ないといえます。
しかしメロンソーダやコーラは糖分が沢山含まれています。
その為飲み過ぎると肥満の原因や糖分の摂りすぎとなりますので、飲む量を調整しましょう。
無糖の炭酸水は、好みが分かれますが糖分が入っていないのでお勧めです。
妊婦のメロンアレルギーとは?
妊娠中に突然アレルギーになる事は珍しくありません。
妊娠中は免疫力低下からアレルギーになる事があります。
果物アレルギーの方は少ないですが、メロンでのアレルギーもあります。
こちらも冷え同様、食べ過ぎによることが引き金になる場合も。
痒みや湿疹、呼吸が苦しい、声が出にくいなどの症状が出た場合には、食べるのを控えてアレルギー科(なければ皮膚科)で検査してみると良いですよ。
メロンの選び方!どんなのを選ぶと良いの?
メロンはネットで覆う事でひび割れを防いでいて、果実が成長することによってひび割れを起こします。
以下に述べるようなポイントを購入する際に参考にしてくださいね。
選ぶ時のポイント
- 全体にまんべんなく網目があるもの
- 形が綺麗なもの
- 重量があるもの
食べごろのポイント
- 叩くと良い音がなりにくくなる
- つる部分がしなびてくる
- メロンの下の部分が柔らかくなる
- メロンの香りがよく香るようになる
種類によっては時間が経って熟していても下の部分が柔らかくならない品種もありますので、そういった場合は店員さんに聞いてみましょう。
加えて、完熟後にすぐ食べられない場合は冷凍してシャーベットやジュースにしてみるのも良いですね。
まとめ
筆者も産後の入院中によくメロンを食べていました。
熟したメロンは甘くて美味しいですよね。
妊娠中は果物を程よく適量摂るようにして過ごしましょう。
産後も体を冷やさないようにお気をつけくださいね。